最近、社会保険の相談をよく受けます。
「社会保険って、ホントに入らなきゃダメなの?」とか・・・。
ただ、個人事業主だと業種によって違うんですよね。
ちなみに飲食店だと個人事業主なら入らなくても法的に問題ありません。
念のためですが、社会保険とは健康保険と厚生年金のことです。
ただこれが法人だと、どんな業種でも加入が必要になります。
最近社長さんからこんな質問がありました。
「保険料高いけど、厚生年金でモト取れんの?何年位かかる訳?」
結論から言うと取れます。
何年でモトが取れるかですが、ざっくり計算してみましょう。
分かりやすくするために、数字は概算としてあります。
●支払う保険料
40年間加入、その間の平均月給が30万円として
月間保険料約27,500円×480か月=1,320万円①
*保険料は折半された金額
●もらえる年金
国民年金40年加入した分=約80万円(1年間の額)
厚生年金40年加入した分=約80万円(1年間の額)
合計 160万円(1年間の額)②
●何年でモトが取れるか
①1,320万円÷②160万円=8.25
9年でモトが取れることになります。
ちなみに、支給開始年齢は65才が多いので、74才~は全部回収に回ります。
なかなかの制度と思います。
ただ、社長さんの中には「そこまで大したことないね」と言われる方もいます。
しかし、意外と知られていないのが、奥さんの第3号被保険者の年金です。
40年間ダンナさんが厚生年金制度に加入すると、奥さんの年金も原則ダンナさんの国民年金の額と同じになります。
年間約80万円。
しかも、奥さんの保険料は無料です!
なので、こうなります。
●もらえる年金
ダンナさん 160万円(国民年金+厚生年金)
奥さん 80万円(国民年金)
合計240万円となります。
では、実際は何年でモトがとれるかというと・・・
1,320万円÷240万円=5.5
約6年でモトが取れてしまいます。
71才からです。
それ以降はずっと回収に回るので、なかなか優れた制度なんですよ。
ちなみに、大ケガで障害が残るときは障害年金、万が一亡くなった時はご遺族に支払われる遺族年金も有ります。
なんやかんや言われてるけど、日本の年金制度はとっても充実してるんですよ。
社会保険未加入の会社でよく「とにかく保険料高い!」と言われるんだけど、もらえる年金がいくらかを知らないケースがほとんどです。
社長さんも、従業員さんも。
なので、両方を天秤にかけて考えるようにしましょうね。
従業員さんにも制度を説明すればモチベーションも上がります。
みんなのモチベーションを上げて、事業をしっかり守っていきましょう!
助成金、受給です!
今回は沖縄県のお客様でしたが、無事完了しました。
この助成金は会社に従業員さんを評価する制度を導入して受給となりました。
埼玉県から、事業の成功をお祈りしてますね!!